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ボクらの時代 ~ガンバル仲間たち~

【第1回】地域活動支援センターマローンおばさんの部屋の紹介

「地域活動支援センターにおけるコミュニティーカフェの効果と障がい者の社会参加と今後の街づくりについて」

「マローンおばさんの部屋」は、ものづくりとショップ、そしてコミュニティーカフェの三つの部門からなる精神障がい者型の地域活動支援センターです。

運営母体は、特定非営利活動法人五つのパンとなっています。三つの部門によって、利用者の選択範囲が広がり、体調や適性、ステップに応じてプログラムが選べます。

日々のプログラムにおいても、メインプログラムを中心に、利用者が選択できるようなことを心掛けています。

図:「マローンおばさんの部屋」の3部門

<名称の由来>

英国・児童文学作家の絵本「マローンおばさん」からとっています。
弱さをもった動物たちが一匹一匹、「あなたの居場所ぐらいここにはあるよ」と、マローンおばさんの部屋に迎え入れられてゆく物語からのものです。

<名称の由来>

英国・児童文学作家の絵本「マローンおばさん」からとっています。
弱さをもった動物たちが一匹一匹、「あなたの居場所ぐらいここにはあるよ」と、マローンおばさんの部屋に迎え入れられてゆく物語からのものです。

<目的>

テーマは、「あなたの居場所はここにありますよ」
障がい者が地域の一員として活動し、自立した生活を送ることを目的としています。
「ひとりひとりが重荷をおろして、自分に適したプログラムを見つけ、行動してみる。
失敗や成功をくり返して行く中で、他人の足りなさを裁くことなく、互いに愛しあい、許しあい、補いあい、ひとりひとりに与えられた特性と役割を見出し、自信を積み重ねながら、自らを受け入れ、そして社会に出ること」を目的としたプログラムを立てています。

<3つの大きな特徴>

  • コミュニティーカフェ(こだわりメニュー)
  • 老舗(みすず堂)から学んだ手作り製本技術(一冊一冊丁寧に)
  • チャーチコミュニティーからの支援

<現状のプログラム>

火曜日と木曜日 カフェの日

ケーキやパンの主婦職人の協力があり、カフェの魅力となっています。

月曜日と金曜日 ものづくりの日

製本(手帳やノートづくり) 布小物づくり 新聞づくり、写真撮影教室とブログアップ、アート、スポーツ(卓球、バトミントン)

水曜日は、リラックス&生活の楽しみ発見プログラム(簡単料理教室やパソコン教室など)

<これまでの歩み>チャーチコミュニティーのなかでの10年

2000年~2004年

  • 設立のきっかけは、精神的な障がいをもった青年との教会での出会いでした。彼は、入退院を繰り返すなかで、障がい者が地域で生きることを模索していました。
  • 株式会社サンフォーレとの出会いによって、進むべき道のあり方が明確になりました。
  • 最初の働きは精神障がいに対応したヘルパーでした。
    目の前の一人に忠実に仕えることの大切さを学びました。
  • 当初から、絵本づくりとカフェのビジョンがありました。
  • 事務所スペースの半分を利用して、作品づくりとカフェを試行しました。
  • 障がい者の就労への取りくみを実施し、働くことの困難や配慮や工夫すべきポイントを学びました。

2005年~2008年

  • 自立支援法が設立され収入が激減し、同業他社が廃業に追い込まれました。また雇用した障がい者自身が働けななくなるなど経済的な困難の連続でした。
  • 教会の方々の支援があり、経済的な困難を乗り越えることができました。
  • スタッフの病や死、私の体もおかしくなりました。もうこれ以上は限界と感じ自らがいっそ不治の病になって逃げたいと感じた日がありました。
  • 「逃げてはならない」とのことばが聖書にあり、翌日からさまざまな人々を訪問しました。
  • 先駆者との出会いが与えられ、交流がスタートし、ビジョンが明確になりました。

図:港南台タウンカフェ&みすず堂(製本の老舗)

2008年~2009年(前半)

  • 区との信頼関係も増し、横浜市経済観光局など福祉関係外の機関にも恵まれ、地域活動支援センターの設立申請をすることができ、物件探しがスタートしました。
  • みすず堂より製本技術を学び、手帳やノート、絵本などができるようになりました。
  • 不思議な形で前の店舗を借りることができました。
  • 資金調達ノウハウを、株式会社サンフォーレから学ぶことができました。

2009年(後半)

  • カフェを運営した経験もなく、また、地域活動支援センターを運営した経験もありませんでしたが、先駆者(プロ)や教会にいるプロたち(建築、福祉)の支援を受けて2009年10月14日オープンすることができました。
  • チャレンジコミュニティービジネスから賞をいただくことができ、厨房設備が整いました。
  • コミュニティーカフェに、専門知識をもった地域主婦が集うようになり、地域交流がスタートしました。

図:チャーチコミュニティー

カフェの魅力がアップする

  • 店舗や事務所を持たない主婦にとっても、拠点ができ、活動の幅が広まりました。主婦目線での商品や飲食のニーズが明らかになり、飽きの来ない店舗運営の原動力となっています。 (パン ケーキ 写真(ブログ)布小物に関わる地域の主婦たち)

2011年

<一般企業との連携>
  • 地域ネットワークの拡大とよりよい商品開発や企画を通して一般企業とのリンクがスタート

図:企業との連携

オリジナル絵本手帳の販売がスタート

☆エーザイ 電通との連携  認知症予防を目的に、コミュニティーカフェで作る「一枚の写真の楽しい思い出+日記+パーソナルデータ(遺言なども検討)」

<コミュニティーカフェの効果>

  1. 利用者の社会との接点が増加し、利用者の社会参加のチャンスが増大しました。
    →ものづくりにおいての製本職人との交流、カフェボランティアのケーキやパン職人との交流、街の人々との交流などから、障がい者の社会参加の機会が増えています。
  2. 地域の障害を抱える親子や、ひきこもりの青年やアルコール依存症の方などが相談に来られています。→カフェは気軽に入れ、また、障がい者が働いていることを知り、見学や相談が増えました。
  3. 利用者の中に、「発達障がいの子供たちが、成長し、社会で働き疲れ、抑うつ状態となっているケース」があり、都筑区ならではの現象となっています。
    →今後の大きな課題 区や地域福祉施設や専門医との連携がさらに必要です。
  4. カフェを通して、地域の方々との交流が増え、地域のニーズが見えてきました。
    ひきこもりは青年だけでなく、高齢者や主婦にも広がっています。
    →「都筑区に引っ越しをしてきたばかりの子育て主婦の交流の場」を提供しています。
    10月からは、高齢者や病にある人々向けのランチを用意して土曜日のオープン(運営委員会主催)
  5. コミュニティカフェや製本技術の特徴をアピールすることによって、企業CSR部門とのリンクが可能となりました。(有隣堂、エーザイなど)
  6. 主婦の協力により、カフェの魅力が増大しました。
    →店舗や事務所を持たない主婦にとっても、拠点ができたことによって活動の幅が広がりました。
  7. コミュニティーカフェでのイベントを通しての収入があり利用者の工賃アップにつながりました。
  8. 障がいを理解された来客者との交流などにより、障がい者が参加できる新しいビジネスが生まれつつあります。
  9. コミュニティーカフェでの交流によって、地域の方々の精神障がいに対する偏見がなくなりつつあります。→教育や啓蒙よりも、実際に見て、交流して、会話することを通しての効果は大きいことです。

五つのパン 3つのミッションとビジョン

ミッション1「高齢者の知恵と障がい者の働きたいをつなげる喜びの街づくり」

キーワード
  • 高齢者の生きがい
  • 労働力としての障がい者(能力に合わせた働きをコーディネート)
  • 企業連携

コミュニティカフェでの交流や、新たに作るワークショップにて高齢者の知恵や経験が、障がい者の働きに活かされることを目的としています。 高齢者の社会的な役割と介護保険ではカバーしきれない生活への支援と、障がい者や「手帳の取得できないが働きにくい人々」の自殺予防や生活保護にならないためのセーフティーネットを街全体で考え、支え合う街づくりと、一般企業や地域との連携によって仕事を生み出して行けるような仕組みをつくりを構築します。

障がい者の能力に合わせて働く場を作る組織(ソーシャルファーム?)

ミッション2「障がい者雇用とバックアップ体制の工夫」

現在、障がい者の雇用率70%
働きを維持するための仕組みは必要  相談業務と仕事をバックアップする体制づくりが急務

朝日新聞連載「チャレンジド!」朝日新聞朝刊生活面に、「福祉と営利中間担う企業」との副題で、ドイツ国内に750余あり約1万人の障害者を雇用している、インテグレーショナルファーム(ソーシャルファーム)についてホテルの例をあげていた。雇用率25%以上の会社には補助金がでるシステムで、「利益を追求する企業だけではなく、障がい者の能力に合わせて働く場をつくるような企業」も必要であることが書かれていた。

(事例 Yさん 統合失調症 48歳)
発病→入院→退院→10年に及ぶひきこもり→作業所→就労訓練にて落胆→作業所→結婚→五つのパンで仕事→ヘルパーへ父親になる
(事例 Tさん そううつ病 )
生活保護からの脱却
ヘルパー業務を担いながら、
(事例 Aさん うつ病)
介護福祉士 勤務中に発病
マローンのメンバーとして作業→相談業務としての働きをスタート
課題
仕事の継続には、バックアップ体制の充実がさらに必要です。

ミッション3「仕事体験ができる街づくり」(仲町台編)

コミュニティーカフェでの交流を通して、地域商店街などとの交流が増えました。

障がい者が仕事体験できる街づくり

障がい者の地元店舗との交流や、具体的な仕事の内容を知ることを目的として、地元小学生(教会学校生徒)が取材し編集し発行するフリーペーパー「仲町台さんぽ」という地元店舗の紹介冊子を作成され、第三号まで発行することができ。読売kodomo新聞の取材を受けました。8月25日には、その成果を子供自身が発表し、タウンニュースにも取り上げられました。

次は、障がい者が具体的に仕事体験をさせていただける店舗開拓をしていきたいと考えています。
地元の農家へのアプローチも必要とのアドバイスも仲町台の店舗の方から頂いています。
課題:単独の事業では困難と考えます。区や「ぱーとなー」などの就労に関する組織や医療機関との連携が必要です。商店街に対する補償や啓蒙などが必要だと思われます。

 

ビジョン

図:ビジョン 2002年〜2012年

図:ビジョン 2013年〜

からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。 聖書

私たちの目的は、事業推進やビジョンの達成よりも、目の前の一人に忠実に仕え続けることです。
そして、その困難を共有して、その困難から学び、共に考え悩み、歩むこと それが、五つのパンの願いです。持てるものわずかですが、目の前の一人のために、誠実に忠実に仕えてゆきたいと願っています。

プロフィール

写真:岩永敏朗理事長

岩永敏朗理事長

2002 (有)五つのパンを設立、精神障害者居宅介護事業を開始
2004 NPO法人 Five-breadsを設立
2009 地域活動支援センターコミュニティカフェマローンおばさんの部屋設立

神奈川県議会議員山口ゆう子とは?

山口ゆう子神奈川県議会議員

  • 神奈川大学卒業
  • 青山学院大学大学院
    経営学研究科修了
  • NPO渋谷・青山景観整備委員
  • 2007年神奈川県議会選挙初当選
  • 2011年神奈川県議会選挙再選(二期目)

所属委員会

2011年

  • 文教常任委員会
  • 社会問題総合対策特別委員会

2010年

  • 防災警察常任委員会

2009年

  • 文教常任委員会
  • 食育・食の安全推進特別委員会

2008年

  • 商工労働常任委員会
  • 食育・食の安全推進特別委員会

2007年

  • 県民企業常任委員会
  • 安全安心推進特別委員会

山口ゆう子事務所

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