
今日本は空前のペット・ブームにわいています。たくさんの犬や猫が大事に可愛がられています。朝や夕方、飼い主に伴われて散歩している犬たち。庭先や塀の上などで日向ぼっこしている猫たち。その数は、犬が1310万頭、猫が1374万頭とされています。
でも、一生をまっとうできる犬や猫ばかりでないという現実が一方にあります。2007年度に殺処分された犬や猫の数は、合計で年間31万頭にも達しています。ここ10年ほどで殺処分される数はほぼ半減しているとされていますが、それでも1日当り850頭もの犬や猫が日本のどこかで殺処分されているのです。
こうした動物たちを救おうとする動きは、今までも数多くありました。現在もたくさんの人々が努力しています。それでも例えばイギリスなどに比べてみると、日本で殺処分される犬の数はイギリスの15倍という現実があります。

処分されるペットたちを何かと劇的に減らす方法はないか。それが私の発想の原点にあります。捨てられたペットたちを引き取って一生をまっとうさせること。そして引き取ってくれる里親を見つけること、これは決して簡単な事ではありません。実際、全国にある保護施設は予算の制約やボランティアの不足に悩んでいます。
今までのやり方を180度変えてみたらどうか。それが私の逆転の発想でした。大規模なペット・シェルターを人が集まりやすい大都会に設け、そこでペット用品販売やペットホテル、ドッグラン、レストランやカフェといった収益事業を発展し、その収益金をシェルター運営費用に当てるという「総合型ペットシェルター」というコンセプトはこうして生まれました。

その意味で、このシェルターは「命」のテーマパークでもあります。ここを訪れる子供達は、シェルターに収容されているペットたちがどのようにしてここにいるのかを知り、動物の、ひいては人間の命の大切さ、そして「生きる権利」を学ぶ事ができると確信します。
殺処分されるペットの数を減少させること、それが私のペット救済とペットの出会いのテーマパークの構想です。日本に不幸なペットを増やさない命に重たさはない。命を知り心を育む、ペットシェルター&ペットテーマパークの夢を現実にしたいと思っています。

村田 博光(ムラタ ヒロミツ)
北海道出身で、3歳の頃に大阪に移住。学校卒業後、建設資材メーカーに入社。海外駐在を経験、営業マンとして活躍する。![]()